年越しそばのはなし

1年のシメのメニューといえば

誰でも一度は食べたことがあるであろう“年越しそば” 。しかし、その由来を知っている人は案外少ないのではないでしょうか。今回は年越しそばにまつわる小話や、簡単なレシピなどを紹介します。

年越しそばの由来

年越しそばの歴史は古く、大晦日の夜にそばを食べるという習慣は、遅くとも江戸時代後期の大阪には存在していたようです。その由来は以下のように様々な説があります。

①そばは細く長いことから、延命・長寿を願ったものであるとする説。
②家族の縁が長く続くようにとの意味であるとの説。
③そばが切れやすいことから、旧年の厄災を切るという説。
④蕎麦が五臓の毒を取ると信じられていたことに由来するとの説。
⑤金銀細工師が散らかった金粉を集めるのにそばがきを使ったことから、金を集める縁起物であるとする説。
⑥鎌倉時代、博多の承天寺でふるまった「世直しそば」に由来するとする説。(年の瀬を越せない人々にそば餅をふるまったところ、翌年からみんな運が向いてきた、という伝説があります。)
⑦ソバが打たれ強い植物である事から、健康の縁起を担ぐ説。

また薬味のネギも、心を和らげるという意味の「労ぐ(ねぐ)」や、神職の「祢宜(ねぎ)」に掛けたゲン担ぎであるともいわれています。

地域ごとの特色

年越しそばも地域によって、様々なバリエーションがあるようです。

ご当地年越そば

【北海道、京都府】
 そばの上ににしんの甘露煮をのせた「にしんそば」が食べられています。
【岩手県】
 年の数だけ「わんこそば」を食べる風習があるようです。
【新潟県】
 ふのりという海藻をつなぎに使う「へぎそば」が食べられています。

そば以外

【香川県】
言わずと知れたうどん県では、年越にもうどんを食べるご家庭も。
【沖縄県】
そばはそばでも「沖縄そば」(中華めん)が多く食べられているようです。

“手緒里紫峰そば”で作る、かんたんご当地そば

ヤマダイの乾麺「手緒里紫峰そば」を使って、上で紹介した「にしんそば」を実際に作ってみましょう。身欠きにしんから作るのはハードルが高い・・・という方は、市販の甘露煮を使うと手軽に作れます。

【材料】(2人前)
・手緒里紫峰そば 1袋
・にしんの甘露煮 2切れ
・かまぼこ 2切れ
・青ねぎ 適量
・みりんまたは砂糖
・めんつゆ

【作り方】
①麺つゆを既定の分量のお湯で希釈する。そこへみりんまたは砂糖を加え、やや甘口に仕上げます。
②青ねぎ、かまぼこを切っておく。
③ニシンの甘露煮をレンジで温める。
④手緒里紫峰そばをお好みの硬さに茹でる(目安:4~5分)
⑤器にめんを入れつゆを注ぎ、にしん、ねぎ、かまぼこを盛り付けてできあがり。
ポイント:にしんをつゆにしっかり浸すと、甘みがつゆに移っておいしいですよ♪

さらにお手軽に済ませたい方は“凄麺”

熱湯5分ですぐできる!凄麺の「鴨だしそばの逸品」がおすすめです。カップそばでは珍しい、油で揚げていない「ノンフライ麺」。凄麺のノンフライ技術だからこそ再現できる、まるでお店で食べる茹でたてのそばのような食感が楽しめます。何かと忙しい年末にぴったりのシリーズです。

それでは、素敵な年末をお過ごしください