香味油のはなし

1)香味油とは

ラーメンは、麺、スープ、具材、そして香味油で構成されます。丼ぶりから立ち上る食欲をそそる香り、スープを口に含んだ時に鼻に抜ける香り、麺をすすった時の香り。香りはラーメンを食べる上で、欠かすことのできない要素です。ラーメンに浮かぶ香味油は、その香りの役割を担っています。香味油がなければラーメンはなんとも味気ないものになってしまいます。

香味油の種類

香味油といっても、ラーメンの特徴に合わせて色々種類があります。代表的なもので、ネギ油と言われる香味油が市販されています。これは、ネギや生姜、ニンニクなどの香味野菜を植物油や動物油で素揚げし、香りを油に移しこむ方法で一般的には作られています。着香油とも言われます。ラーメン専門店などでは、様々な材料を組み合わせてお店独自の香味油を作り、それを謳い文句にしている所もあります。

2)香味油を作ろう!

実は香味油、ご家庭でも簡単に作れます。

1.まず、香りをつけたい材料を用意します。
(ねぎ、玉ねぎ、にんにく、生姜、魚介類(海老の頭、煮干)など)
2.材料を細かくみじん切り、もしくはぶつ切りにします。
3.サラダ油を鍋に入れ、そこに刻んだ材料を入れ、軽く混ぜます。(目安として油の3分の1程度)
4.火にかけ、水分を飛ばすように微沸騰状態で30分ほどかき混ぜます。(一気に加熱すると焦げてしまい、素材の香りが引き出せません)
5.30分後、水分の蒸発がふつふつと落ち着いてきたら火を止め、粗熱を取り、布もしくは目の細かいザルなどで漉します。
6.濾した油を鍋に戻し、100度以上で10分程加熱し、油の中の水分を飛ばします。(水分を飛ばすことで油の劣化を防ぎます)
7.粗熱を取り、びん等の容器に移して一晩冷蔵庫に入れ、香りをなじませれば出来上がり。

ラーメンはもちろん、サラダなどにかけてもGOOD!
保管は冷蔵庫で行い、早めに使い切ることをおすすめします。
作り方は目安ですので、加熱温度や時間を変えることで油の香りは変化します。
オリジナルの香味油を作って、ご家庭でのラーメンライフを楽しんでみてはいかかでしょうか。

※ご注意!
発泡ポリスチレン製容器に「エゴマ油」、「しそ油」、「亜麻仁油」や「中鎖脂肪酸」を多く含む
「ココナッツオイル」などを加えて熱湯を注ぐと、容器の内面が変質し、薄くなる場合がございます。
状況によっては、容器の底からお湯がこぼれる可能性がございますので、カップめんへのご使用はお避けください。